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オオニシ恭子の薬膳日記

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薬膳日々

ホテルから高知大の海洋センターまでは車で数分でした。海藻の研究では世界的に権威でいらっしゃる
大野先生をお尋ねしました。先生はこころよく迎えたくださって、ご自身の「有用海藻」事典の抜粋コピーまで用意していてくださり、世界の海藻の使用国のことなど話してくださった。本当に貴重なお話でした。日本だけでなく、昔から南米、アイルランドなどで海藻は食されていたという。世界で3000種類の海藻があるというがそのうち食用にされているのは本当に一部で、陸の草にくらべればこれから益々興味はつきない。

海洋センターを後にして、一路神戸にむかう雨の中、桂浜に寄った。折しも坂本龍馬暗殺が昨晩ドラマであったはず。(見なかったが)桂浜をのぞむ坂本龍馬の像は階段をのぼっていくと紋付が際立つ濃灰色のシルエットが松の小枝の間に見えた。懐手をしたちょっと体をよじったあのおなじみのポーズが何となく哀愁があって、小雨のなかで見上げたその表情には引きつけるものがある。まりさんが「もてたんではないでしょうか」とちょうど言ったので,そうかもしれないとおもったが。激動の時代、命をかけて生きた人の永遠のすがたが桂浜の美しさにふさわしいと思う。
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ひたすら、四国のうつくしい山間(まあるい、優しい小山が紅葉で色づいて幾重にも重なっている)
は雨にけぶり、霧でぼかされ、車中から贅沢な眺めを堪能しました。

神戸につくともう4時で薄暗くなっていた。ポートピアホテルでWシェフと久しぶりにお会いしました。ちょっとご挨拶のつもりが、上等のお料理をいただいて,シェフがベルギーの私の家に一ヶ月研修した時の思い出話に花が咲き楽しいひとときを過ごしました。シェフはホテルで今、料理長ですが、時々、身障者たちのための柔らかな潰したお料理の接待などに腐心していることや、将来のあり方など熱心に語ってくれたのはとてもうれしく、私も元気づけられました。
2010年11月22日
by kyoko-yakuzen | 2010-11-22 15:01