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オオニシ恭子の薬膳日記

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薬膳日々

孫先享さんという方の戦後の日本の正体の説明を聞いてとても納得が行くと同時に日本という国の本当の姿はやはりそうだったのか、とがっかりしました。私は1941年生まれ、日本が戦争に負け,アメリカの支配に屈して、そのうちアメリカに頼っていれば生きていけると思って、政治家ばかりでなく国民までが、そう思い込んできたこの70年間を,つまり私の一生はそういう時代だったと言う事を改めて考えさせられ、今後まだ生きて行く少ない時間の生き方を思う。
私の若い頃,なんでもアメリカが一番で,多くの人が,アメリカに行って成功すれば世界一になれるとおもっていた。私の身近な親類は、アメリカに渡り、アメリカに居る事を誇っていた。夫の友人や知人の多くがアメリカに渡り、あの頃もうパリじゃないやはりNYだ,という風潮があった。ある人は成功したり,ある人は食べれなくなって、精神病院に入れてもらうためにわざと変な行動をしたという。なぜなら病院でたべれるからという。それを聞いた時、そういう事になる風土を怖いと思った。ある人は歌謡曲や、『網走番外地」を聴いて涙を流さんばかりだった。それを見て、当時前衛芸術をやっているひとといえどもこうなってしまうとはやはり怖い所だという感じがした。
わたしがベルギーに住んでから、NYから尋ねて来た身近なひとは『こんな、田舎にすんでどうするのか。NYのような所に住まない人なんて、、、」と馬鹿にされた事もある。
なんでもすすんでいるという錯覚を持った人に何を言っても仕方がないと思ったものだったが、日本人までアメリカ人以上にアメリカの優越感を身につけてしまうのが滑稽だった。
確かに勝てば官軍で、敗戦後の日本人はアメリカに原爆を2回も落とされているのでさえ,そのことで日本は救われたと言う意見さえある。孫崎さんによれば、ポツダム宣言の敗戦をを認めて戦争が終息した後に侵攻してきたソ連が北方領土をとったのを不法だと思うが,アメリカが入ってくれといったという、私たちはそんなこと、学校で習わなかった。アメリカ支配から自立を試みた歴代の総理や大臣はことごとく排除されてきたという。
こういう歴史が真実なのだとうなずけると、今の福島の差し置かれている状態がよく理解できます。
今こそ,本当に本当に私たち日本人は考えないと永遠に、福島どころか日本を失うと震撼とします。
しかし,多くの人の犠牲を起こした東日本大震災で戦後の政府が一体どうして来たのかと目を開く事になり始めて日本の正体を自覚せざるを得なくなったのは、今後の日本のあり方にとって意味があるにちがいない。 2012年11月5日
by kyoko-yakuzen | 2012-11-05 10:28