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オオニシ恭子の薬膳日記

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薬膳日々

 カラーご飯に熱中し、朝方の四時になってしまい1時間寝て5時に起き6時に長靴、軍手、マイ箸、お椀、皿、雨具など持ってでかける。(派遣の工事人夫仕事に行くわけではないのですが)
丸の内線の東高円寺まで歩く。途中の「蚕糸の森公園」の満開の桜を見ながら公園を横断しましたがこんな朝早くもう結構のお年寄りがベンチに座って桜がどうの、と仲間で話し合っている。
暇なのかなー、とちらっと思う。新宿に出て、上州一宮(群馬県)まで切符を買う。インターネットの路線で調べて計画どおり,集合時間まではたっぷりの時間があると気持ちは余裕。埼京線で大宮でのりかえ新幹線に18番線で飛び乗る。(これが失敗)混んでる座席にわりこんで座り、しばらくして電光掲示版に目をやると降りなければならない高崎は止まらないで次の停車駅は「越後湯沢」(新潟のスキー場)とあった。しまった!がどうすることもできないでひたすら座っているしかない。眠ろうと思ったが眠ってしまってどこまで行ってしまうか分からないから緊張して起きていた。高崎を通過するときは電光掲示版が『今高崎を通過しています」と出たのがいまいましい。今日は予定通り行けると思ったのに、何がいけなかったかというと新幹線に乗る時、18番線というのと行き先の案内を信じ過ぎた甘さを悔いて、今の鳩山政権が甘く言い訳が多いと思っている自分もまた調査が足りない甘さがあるなーと反省。(まー私の甘さは個人的で国の存亡には影響しない)列車によっては止まらない駅があるということを見落としてしまった。越後湯沢の駅で反対側のホームに行く。
駅から見えた山には雪がありホームは人がいなく寒い。20分くらいで上りが来た。今度また間違えると東京駅まで行ってしまうから注意した。高崎で降り、上越電鉄で「上州一の宮」に着いた。無人駅だった。そこからもらった地図をたよりに歩く。途中すごい坂を上っている時携帯が鳴って行き先の方からだった。「今どこですか」『坂の途中です』『下りですか」「いえ、上りです、はぁ〜、はぁ〜」「分かりました」と言ってきれたがまもなくむかえに来てくれました。(第一部:たどりつくまで)

さて、今日は前からどうしても来てみたかった自然栽培のお米の農場に来たのです。大森一慧先生の「宇宙研」の会で会った『伊勢ひかり」の生産をしている磯貝さんが「有機は普通の栽培とあまり変わりない』と言うようなことをおっしゃったのと、会場にもってきていた稲穂の美しさがインパクトがあったので是非訪ねてみたいと思っていった。今日は山仕事をするというのでこの機会にとおもい出かけたきたわけです。長靴や軍手を買って用意しました。
私が来るのを待っていてくれて磯貝さんは農業のことについての説明をしてくれましたが,それがとてもよかったです。とてもためになりましたのでここにまとめておきます。(以下磯貝さんのおはなし)
 『農業は自然栽培、有機農法、特別農法、慣行農法、水耕栽培とあるけでども、自然栽培は科学肥料や農薬、動物飼料もいっさい使わないで月(水)からのエネルギー、太陽(火)からのエネルギー、地球(土)からのエネルギーでやる農法、有機農法は化学肥料は使わないけれども動物の堆肥を使う。それは動物が何を食べているかまではチェックしていないし、行き詰まっている。土というのは自然に進化しているから、堆肥などいらない。自然の進化ができるような状態にすることが大事。日本の土は化学肥料を使ったので進化が止まってしまった。それを自然に治すのには草を植え、草の根が土の毒を吸って吐き出してくれないとだめだから、何年もかかる。先祖何代にもわたって土を自然栽培で使ってきた土地こそ生きている土地。そして草をとったり、植えたり、やはり人間が手を加えないと美味しい物はできない」
以上おおざっぱですが、そのようなお話が聞けました。土は野菜を植えたりすればやせてくるとおもったのですがそうではなく、土も進化しているという、土も毒出ししてあげないといけないというのはまるで人間、いや生きているものすべてに共通しているのだなあー、土が生きていることだと感心した。

お話が終わって近くの山にみんなで行った。檜が生えている場所の枝の伐採と笹の刈り取りをみんなでやる。山も風通しを良くしないといけないらしい。風や光が通れば山も元気になるとのこと。
私は釜で笹を刈った。後に脚立に乗って檜の枝をのこぎりで切り落とす。下で切り方が上手とかいわれ、脚立の最上階に立って木につかまって上の枝も切り落とした。(ーーもおだてりゃ、木に登る)
磯貝さんの作った「伊勢ひかり」のおむすびと芹のスープ、キャベツ収穫後に生えた外葉(菜の葉なそっくり)のおひたし、たくあん、菜の花をお昼にいただきました。お米はもっちりとしてこくがありました。
磯貝さんは「伊勢ひかり」は伊勢神社の奉納する米で、これは他の米と違って人を見る米だ、とおっしゃる。「他の米は誰が作っても同じようにできるけれど、伊勢ひかりは人によって美味しかったり、まずかったりちがってしまうので米が人を見るとおもう。」と。
1時間しか寝ていないからきっと肉体的労働がきついかなと思っていたが、日頃より元気でいくらでも働けそうで気分も良かったのは山にいることと、いただいたもの,一緒に働いた人々のエネルギーが良かったに違いない。よもぎや芹なども摘みました。
帰りは、磯貝さんの奥様が駅まで送ってくださって、途中までご一緒の方がいて、良いお話がきけました。(第二部:自然栽培の話と山仕事)

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by kyoko-yakuzen | 2010-04-03 16:38