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オオニシ恭子の薬膳日記

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薬膳日々

近くのカルメル修道会に、福島市の[桜の聖母学院」を尋ねたお話をしにいく。
日本人のシスターDさんは私が撮って来た学院の写真を懐かしそうに長い事見つめていました.
学院長や古い先生の写真に、「まあ〜」と驚きを隠せないように懐かしんでいました。シスターDさんの
母校であり、育った場所であり、故郷だと言う話をきいて、M氏に頼んでいわきから福島市にいってもらい、学院の食堂でシスター達と食事を頂き、間もなく取り壊さねばならないシスターDさんのなつかしい宿舎を案内してもらった。学院長さんも他のシスターも放射線量の高い福島市でもにこやかでものともしていませんでしたということや、震災孤児を受け入れようと待っているのに誰もこないんですよ、ということなどお伝えしました。福島の他の写真も見せようとしたら、まって、せっかくだから、といって他の日本人のシスター2人を呼んできました。写真を見ながら4人でいろいろの話をしたのですが、私よりお年の2人のシスターは日清戦争、大東亜戦争の話となり、長崎の原爆投下のことに言及していった。長崎に落とされるはずでなかったが、飛行機の燃料がなくなった理由などで、長崎に落とされ、最後はキリスト信者の犠牲であの戦争は終わったのです。とシスターYさんは感慨深そうにいわれた。そして、[人間は本当の神様を持っていないと自分が神になって、とんでもないことをする」
と何度も何度もおっしゃるので、うなずくばかりでなにも言えなかったが、本当の神様を信じているという誇りと確信にみちたお顔をみつめるばかりだった。
ここには他にない本がありますからいつでもどうぞ、と言ってかしてくれた本「原爆被爆者三世代の証言」澤田愛子著を持ち帰りました。  2011年11月4日
by kyoko-yakuzen | 2011-11-04 12:05