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オオニシ恭子の薬膳日記

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薬膳日々

ブルージュのノートルダムの前にある昔病院だった美術館、セント ヤン美術館でピカソ、ブラック、マチス、シャガール、ミロのリトグラフ、素描展をみた。しかし、すごい嵐のなかを歩いたので、傘は完全に壊れた.こんな時は人は余りいないからかえってよいと思ったが、コートの上から被ったカッパは突風でまくれ上がり、結構ぬれた。途中の骨董屋に入るととても良い物がそろっていて見るのが楽しかった。
美術館は延々と作品が並んでいた。20代の頃、クラシックで職人的なアカデミック絵画が個人の自由へと解放されたことに全く魅了されて熱中していたこの時代の作品を今、余り熱い目で見る事ができない。ピカソや他の大家の素描は独特のタッチだけれど、数秒で描き上げ、楽な気持ちでいくらでも描けた事だろう.それが大変な高額で売れるのだから、偽札作るより割が良いなとおもってしまう。もちろん、こうなるまでの過程が価値があるわけで、簡単な落書きのような絵と言ってはいけないし、だれでもそんな事が許されている訳ではない事に価値が付けられている。時代的な背景なしに純粋に一枚の絵としてみると大家といえども好き勝手にかいたものに今や熱中できない、飽きてしまいそうで刺激がないな、と思う自分が軽いのかもしれない。昔、あれこれと見すぎたというか、スタイルを追って研究しため不感症になったのかもしれない。
出口まできて、ショップコーナーにあったガラスケースの中にあった、ウエイデンの真っ黒の天使のミニチュアモデルとボッシュの魚人間のミニュチュアモデルにとても引かれ、一番熱心に見たかもしれなかった。買おうかと思ったくらいだったが思いとどまった。
お腹をすかして家にもどり、Sさんの送ってくれたお米でリゾットを作った。玉ねぎ少々、カスタニエスシャンピニオン(栗マッシュルーム)、ケール入り、、、美味しくて美味しくて、、、はまりました。お米のよさが100パーセント分かる味でした。2012年1月3日
by kyoko-yakuzen | 2012-01-03 09:24