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オオニシ恭子の薬膳日記

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薬膳日々

Iさんとオランダのスラウスに行き,荷物を出す。ベルギーより半額近く安く出せる。車で20分かかっても安い方に行く。
Iさんを駅に送る。帰ってから荷物の持ち帰る分のパッキングをして、運送会社に料金設定してもらった体積分の量をはかろうと試みる。

Fさんが来手伝ってくれる。私の若い頃の写真が見たいという。20歳位くらいの写真や結婚式のスナップなど出て来た。ベルギーに出発のときの写真、来てから親しくしていた、ベルギー,オランダでの人気漫画家,カマフルカの駆け出しの頃の写真などでてきて、彼女は見入っていた。
そのうち、自分の住んでいるアールスト(ブラッセルとゲントの中間地)にはこの頃黒人が増えて来て
どこへ行っても黒人の家族、うるさい音楽、で気分が悪い、自分たちと違うカルチャーだから、という。何処でもそうなんだなー。国の文化はできたとおもえば、そうやって崩れいくのかもしれない。そのうち、古くから土地に言い伝えられている注意すべきこととか、習慣も伝わらなくなっていくかもしれない。そのうち町長とか市長は外来人になることも、いやもうなっているところもある。
それが悪いなんて言えるものでもない。長くそこに住んでそこに愛着を持ってそこの場所を良くしようというひとなら、先祖代々の住民よりましじゃないと言えるものでもない。どこの国でもそうやって成り立って来たのではないか。アメリカの大統領の再選の演説を聞いた。支持者の熱狂の様子はもう彼が黒人だという違和感を持っているとは思えない。アメリカの多国籍のなかでの求められる共通項を満たしていくかということが大事になっているはずだ。他はどうでも自国の富国強兵をかさに、なりふり構わず,戦争を仕掛けたイラク戦争をおもうと、複雑だ。
英国のブレーヤー元首相はJ.ブッシュが参戦の踏み絵を投げかけたとき、アメリカに真っ先に追従しその後、多額の富を作ったと聞いた。しかし英国では非常に嫌われているという。
いつでも、住みやすい所にひとは移ろうとする。強く繁栄してる所にうつりすみたがるひと、気候の良い所,治安のよいところ,税金の低いところを目指す。
外に出たベルギー人は結局戻るよ,と昔聞いた事があるが、その具体的なケースは何度もみてきた。
日本は脱出したい人が多いと聞く。当然、放射能の事が心配、地震が多くてこわい、行政が弱い、自分たちがどのような方向に行くのか見えない,つまり未来をえがけないから,当然かもしれない。

これから帰る為に連日整理し苦戦している私は、放射能を防ぐ事も、地震を避ける事も、行政を強くする事もできない。おまけに未来を描く事も時間がかぎられていて未来を云々いうこともおこがましい。
それでも、日本の国土、人の未来のための夢を描き、そのためになにかできないかとおもっている。
それには外にいては夢を描いているのみです。言っているだけです。2012年10月8日
by kyoko-yakuzen | 2012-11-08 17:10